クロマグロ、ビンナガ、メバチなど様々な種類があります

寿司ネタでおなじみ

日本国内で最も高級なのは高級な寿司店や日本料理店では「ホンマグロ」と呼ばれることが多いクロマグロです。英語では「青いヒレのマグロ」を意味する「Bluefin tuna」と言いますが、死ぬと黒く変色するので、日本ではクロマグロといいます。

太平洋のクロマグロは沖縄や台湾付近の海で生まれ、黒潮に乗って日本海や太平洋岸を北に向かい、北海道にまで回遊します。冬になるとエサを求めて冷たい海まで回遊(索餌回遊)します。若いクロマグロは日本から太平洋を横断してアメリカまで行き、また戻ってきます。

クロマグロの寿命は10年以上とされており、全長2.5メートル、体重300キロ以上にもなります。通常は1匹数十万円で取引されていますが、日本の大手寿司チェーンと香港資本の寿司店が築地市場の初セリで競い合って、1億5540万円(!)の値段が付いたこともあります。

今日でこそ最も脂が多い部分「大トロ」は値段も高く、最高級の寿司ネタのひとつとされていますが、冷蔵庫が一般家庭に普及するまではタイやヒラメのように腐りにくい白身の魚が高級とされていました。

クロマグロは大西洋にも生息しており、長年、太平洋に生息しているクロマグロと同じと考えられていましたが、遺伝子の研究等で近年は別の種類(タイセイヨウクロマグロ)として区分されるようになっています。

タイセイヨウクロマグロは寿命が20年以上と長く、全長4.5メートル、体重680キログラムを越える大物が釣れた記録もあります。地中海のタイセイヨウクロマグロは乱獲の影響で資源の減少が著しく、ワシントン条約に登録して国際取引そのものを禁止すべきかどうかが、国際会議で議論されるまでになっています。

クロマグロは北半球にしか生息してませんが、南半球には最近スーパーの魚売り場で目にすることが多くなったミナミマグロがいます。半世紀前から日本の漁船によるミナミマグロの漁が盛んだったため、現在は資源が少なくなっており、漁獲量が厳しく制限されています。

ビンナガはビンチョウあるいはトンボとも呼ばれ、胸ビレがトンボの羽のように長いのが大きな特徴です。体調は1メートルくらいで、体重も40キログラム程度と小柄です。赤道付近を覗いて世界の海に分布しており、クロマグロのように冷たい海にも生息しています。

ビンナガは他のマグロのように筋肉が赤くなく、ピンク色をしておりツナ缶によく使われ、世界中で食べられています。トロの部分はビントロと呼ばれ、近年は回転寿司の定番ネタとなっています。

メバチはクロマグロの仲間とキハダなどの熱帯種との中間のマグロで、世界の海に分布しています。漢字で書くと「目鉢」となるように目がお起きのが特徴で、英語でもBigeyeと呼ばれています。体調は1メートル程度ですが、寿命は15年以上とされています。

メバチは東日本で食べられており、クロマグロとミナミマグロに次いで人気があります。刺身にすればこれらとの区別はつきにくく、真っ赤で綺麗な刺身になります。